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鉄男のカメラ紹介 Canon EOS R編

皆様こんにちは。今回は写真から少し離れて、カメラの話になります。
一応カメラ屋のブログなので当たり前なのかもしれませんが…(;'∀')

しかし、そのまま紹介するだけではメーカーHPを見て頂いた方が早いので、
鉄道撮影に限定した目線で紹介させていただきたいと思います(`・ω・´)

さて、今回紹介させていただくのは本日新発売のCanon EOS Rです(^^)/

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目次

描写性能

描写性能

せっかく写真を撮影するなら高画質の方が良いのは当たり前ですね。
画質自体はカメラ本体・レンズ等総合的に決まりますが、
今回は本体側で変わるところを中心にお話しします。


画素数

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まずカタログ・POP等で一番目に付く画素数。EOS Rの画素数は約3000万画素です。
ちょうどEOS 5DⅣと6DMarkⅡの間になりますが、鉄道撮影では十分な画素数です。
またEOS Rでは撮像範囲をAPS-Cサイズに変更できるクロップ機能が搭載されました!
その際画素数は約1160万画素になりますが、パソコン・スマホなどでは十分ですからね
焦点距離も1.6倍にされるので、いざという時に便利な機能です。

ISO感度

こちらも目に付く機能ですが、このノイズの許容できる量は人や用途によって様々…
カタログ上では常用100~40000とありますが、実際に40000では厳しい印象。
7DⅡとの比較では、1段~2段分くらい良くなっていると感じました。
5DMarkⅣとの比較でも7DⅡ程ではありませんが、改善されているように感じです。


オートフォーカス性能

動く被写体である鉄道を撮る際は一番気になるポイントですね。
撮影地に行って、1時間以上待ってようやく撮影した後確認したらピントが甘い…
この時の絶望感はすごいです。(私の実力が足りないのもあるのですが)
そんなリスクを減らすためにも、AF性能にはこだわりたいものです。

ピントの早さ

ミラーレス初期の頃はやはりこのピントが合うまでの早さが一つの課題でしたが、
いまは技術の進歩でこの問題はほぼクリアされたと思います!
今回のEOS Rでは最新のデュアルピクセルCMOS AFを搭載しております。
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従来のAFよりも高速になっており、鉄道撮影でも十分なスピードになっています。
一眼レフではライブビュー撮影時のみこのAF方式だったのが、
ミラーレスではEVF撮影時もこのAF方式になっています。
このAFスピードであれば鉄道でも十分使えます!


AFの追従性能

こちらも鉄道撮影では良くお世話になります。
この機種では被写体の奥行き情報も活用し追従するので、
面縦の時のような向かってくる時の追従も良くなっております。
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追従性能は上がったのは大歓迎ですが、
サーボAF時に連写コマ数が5コマまで落ちてしまうのが惜しいところです。


AFエリア

AFエリアの拡大はミラーレス機の得意分野でもあります。
デュアルピクセルCMOS AFでもあるようにセンサーの全域でピントを検知できるので、
最大縦100%:横88%の範囲にフレームを持ってこれます。(画像の赤枠)
EF-Sレンズ、エクステンダー、クロップ時は縦横80%になります。(画像の青枠)
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鉄道ではピントを合わせたい先頭車両が画面端に来ることが多いので、
この機能はとても有効になります。


暗所でのAF性能

夕焼けの中や闇鉄する時に大事になるのが暗所でのAF性能。
レンズの種類にもよりますが最大-6AV〜11AVまでと大幅にに改善されております!
EOS 5DⅣが−3までなのですごい進歩です。
一眼レフでは中心付近のみだったAFのF8対応が
測距点全域でF8/F11対応になっていますので、
エクステンダーのAF対応も広がりました。
新幹線等 超望遠が必要な時はかなり助かります。

マウントアダプター使用時

現在Canonを使われている方はきになるポイントですね。
鉄道に必須の望遠レンズがRFマウントではまだ無いので、
現在のレンズ資産を活かす意味でもアダプターは重要になります!
EOS R発売に合わせてマウントアダプターも4種類発表されていますが
(同時発売は二種類)
鉄道を撮る時はコントロールリング付きのアダプターがオススメです。
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絞りやISO感度などを素早く操作できるので、とっさの時に重宝します。
またアダプターを介した時のAF性能ですが、ピント速度は全く変わりません
実際にアダプターを付けて試し撮りをしても、
一眼レフと変わらないスピードで動作しました。
RFレンズ比較した場合にはAFエリアの縦が若干狭くなりますが、影響は無いと思います。



使用感

こちらに関しては個人差がとてもありますので、
実際に店頭デモ機などで体験してみてください。
下記内容は鉄男個人の感想ですので、参考程度に見てください<m(__)m>


EVF

一眼レフとの違いはやはりファインダーですが、
EOS Mシリーズやコンパクトカメラとの比較ではかなり見やすくなっています。
また露出を変えた際に結果がすぐわかりますし、タイムラグも気になりませんでした。
しかし自然な見え方は光学ファインダーの方が依然有利…
ファインダー見え方は個人差が激しい所でもあるので、
特に一度確認が必要な個所でもあります。

コントロールリング

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RFレンズと一部マウントアダプターに搭載されているコントロールリング。
レンズに操作ボタンを配置したのは各社ありますが、
リングにしたのがRFレンズの特徴でもあります。
カメラを構えているときは基本左手が空くので、リングにISO感度や絞り、
シャッタースピードを割り当てることで素早く操作できます。

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クリック感もあり素早く、そして微調整もしやすいのでとても便利です。

バリアングル液晶

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フルサイズカメラですが今回はバリアングル液晶になっております。
ロー&ハイアングル撮影が楽になりますが、鉄道撮影では180度回転する必要がないので
チルトモニターのほうが使いやすいと感じました。

マルチファンクションバー

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EOS Rで新搭載のマルチファンクションバー。
残念ながら個人的にはとても使いにくいです。
ダイヤルではない分微調整がしにくいですし、
反応もまちまちなので素早く操作しにくくなりました。
しかし動画撮影では音がしない分有利なので、動画鉄の方にはオススメです!
様々な機能を割り当てたりOFFにすることが可能なので、
自分に合ったカスタマイズが必要ですね。

バッテリー

こちらは一眼レフと比較して大幅に少なくなり最大370枚になっております。
カタログ上なので実際に撮影できる枚数は前後しますが、
鉄道撮影で遠征するときはスペアバッテリーが必須になります。
付属バッテリーのLP-E6Nでは本体充電が可能になったので、
移動中の充電や携帯のモバイルバッテリーからUSB充電できます。
※従来のLP-E6使用時は本体充電ができません。
また本体充電中は撮影ができないので注意が必要です。


まとめ
EOS Rでは新機能も多く搭載され、かなり攻めたフルサイズミラーレスだと思います。
ただ、初めてのフルサイズミラーレスということで、
バッテリー寿命やレンズラインナップ等鉄道撮影には難しい点も多いです。
特に鉄道で必須になる望遠レンズがまだRFマウントには無いので、
新しく鉄道写真を始める方にはまだまだ厳しいと思います。
※あくまでも被写体を鉄道に限定した時です。
ただレンズを既にお持ちの方や、APS-Cカメラとの兼用であれば
このカメラの良さが活きてくるのでは無いでしょうか?

鉄道撮影ではまだまだミラーレス一眼を使われているのを見ることが少ないですが、
技術の進歩で鉄道などの動体撮影でも使える選択肢に入るようになりました。
今後も各社が競い合い、更に発展していくのに期待ですね!

以上でカメラ紹介は終了です。
初めてこのような記事を書くので読みにくい箇所も多いと思います。申し訳ありません。
わかりにくかった箇所やご要望、質問等あれば随時対応させて頂きますので、
是非コメントをお願い致します。

次回は普通に写真を掲載する予定なのでお楽しみに。


by ohbayashi-camera | 2018-10-25 16:31 | カメラ
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